以前の記事でもご紹介した「EdiblePark茅ヶ崎」で現地体験に参加してきました。
食と農の新しいテーマパーク「EdiblePark茅ヶ崎」の紹介記事はこちらから。
今回は、クワを使って土を耕し、種をまくところまでを体験させていただきました。活動内容についてご紹介します。
クワを使う前に
EdiblePark茅ヶ崎の土地には、まだ草がたくさん生えています。まずは手や鎌を使って、草をなるべく取り除いておく必要があります。
写真に写っている細長い葉の植物はソルゴーといい、緑肥として植えられているものです。地下深くまで根を張るので、固くなってしまった土の層をほぐしてくれるそうです。いずれはソルゴーを粉砕して畑にすき込みます。
クワに挑戦
草むしりが終わると、クワを使って土を耕していきます。
耕運機もあるのですが、土が固いところでは使いにくいとのことで、先にクワで柔らかくしておきます。
クワにもさまざまな種類があります。上の写真は三本グワと呼ばれるもので、先端が細くて刺さりやすいため、固い土を掘り起こすのに向いているそうです。
今回初めてクワを使わせてもらったのですが、それなりの重さがあるため、振り上げるには力が必要です。最初は狙いが定まらなくて苦労しました。
数人がかりで交代しながら、クワでひと通り耕すと、上の写真のようになりました。ブロック分けしてあるのがわかりますでしょうか。
クワの柄は木製だけでなく、アルミでできているものもあります。アルミ製のクワは軽量なので、女性でも使いやすいと感じました。
耕運機にも挑戦
クワで耕した場所を、耕運機でさらに柔らかくしていきます。
上の写真の耕運機は、家庭用のカセットコンロに使うガスボンベ1本で動きます。燃料がすぐに手に入り、誰でも簡単に取り付けられるところが素晴らしいと思いました。
耕運機を使うときのポイントは、スピードの調節です。速く進みすぎると耕せないし、力を込めすぎると前に進みません。
ゆっくりと着実に耕せるように、耕運機が前に進む力と、人間が後ろに引っ張る力のバランスをとらないといけないのが難しかったです。スピードばかりに気を取られていたら斜めに進んでしまい、後からやり直したりもしました。
耕運機で土を柔らかくしたら、土を盛り上げて畝を作っていきます。
ベテランの方はクワで手際よく畝を作っていて、ただただ見とれるばかりでした。見よう見まねでやってみましたが、クワから土がこぼれるばかりで、まったくうまくいきません。
クワを使いこなせるようになるまでには、まだまだ修行が必要ですね。
最終的に、皆さまのおかげできれいな畝ができあがりました。
今回は苗を作るための畝なので、平べったく広めになっています。
白菜の種まき
畝ができあがったら、いよいよ種まきです。
「種をまく」と一言でいっても、そこにたどり着くまでにたくさんの努力があるということがよくわかりました。
人類の歴史の中で、多くの農家さんたちがこういった努力を繰り返し、農地を増やして作物を作ってきたのですね。
そしてまた、この小さな種から新しい命がスタートして大きな野菜に育つというのも、じっくり考えてみると不思議なことです。
今回は、冬に食べ頃を迎える白菜の種をまきました。「冬になったら鍋が楽しみだね」と、参加者全員で和やかに語り合いました。
おわりに
半日の農作業でだいぶ疲れましたが、とても充実した気分でした。
スーパーで野菜を買うだけでは忘れてしまいがちな「食べ物への感謝」を感じられるのが、農作業の良いところだと思います。
EdiblePark茅ヶ崎には、耕すべき土地がまだたくさんあります。
クワを使ってみたい!開墾してみたい!という方は、ぜひ一度現地体験に参加してみてはいかがでしょうか。
説明会や現地体験の日程など、詳細情報はEdiblePark茅ヶ崎のFacebookページをご覧ください。
https://www.facebook.com/EdibleParkChigasaki/