藤沢の貸し農園「BLOOM FARM」さんへ遠足!おしゃれ空間の見学とお茶摘み体験

藤沢の貸し農園「BLOOM FARM」さんへ遠足!おしゃれ空間の見学とお茶摘み体験

(2021年4月追記)BLOOM FARMさんは2021年3月末をもって休園となりました。現在は貸し農園の営業は行っていませんのでご注意ください。この記事は過去の情報としてご覧いただけますと幸いです。

Green Rhythm代表のコジマが参加している会員制コミュニティ農園「EdiblePark茅ヶ崎」では、他のコミュニティからの見学(体験)を受け入れたり、見学に行ったりする活動も行っています。

今回は、メンバーのご友人からのお誘いで、神奈川県藤沢市にある会員制レンタルファーム「BLOOM FARM」さんを訪ねました。
参加者全員が「おしゃれで素敵!」と目が釘付けになった、BLOOM FARMさんの魅力をご紹介します。

BLOOM FARMさんってどんなところ?

BLOOM FARMさんは小田急線の長後駅または湘南台駅からバスで約15分、バス停から徒歩約4分の場所にあります。周辺には畑が広がっていて、静かで落ち着ける環境です。
敷地に入ると、まず目に飛び込んでくるのが鮮やかな色のコンテナハウス。「ここはアメリカ?」と思ってしまうほどの、スタイリッシュな空間です。

BLOOM FARMのコンテナハウス

こちらの赤いコンテナハウスは、ロッカールームとして利用されています。(2020年11月撮影)

ラウンジと呼ばれる建物内には、ソファやテーブルなどの休憩スペースに加えて、キッチンや男女別トイレ、シャワールームもあります。冷暖房やWi-Fiも完備されていて、まるでコワーキングスペースのような雰囲気です。でも、ところどころにタマネギやニンニクがぶら下がっていたりするのが農園らしくてほっこりします。

BLOOM FARMのキッチン

清潔で使いやすそうなキッチン。休憩時間に温かい飲み物をいれたり、収穫した野菜をすぐに調理できるのは嬉しいですね。(2020年11月撮影)

BLOOM FARMさんは「区画貸し」の方式をとっているため、会員になると自分の区画を持つことができます。畑を見せていただくと、会員さんが思い思いにご自分の区画を作り上げている様子がよくわかりました。かわいい看板を立てている方、大きな野菜がモリモリ育っている方、自然農法に近いやり方を実践されている方など。見ているだけでもワクワクしてきます。
EdiblePark茅ヶ崎のように畑全体を全員で共有している農園とは、また違ったおもしろさがありました。

数名のスタッフが交代で常駐されているため(休園日以外)、野菜の育て方でわからないことがあればすぐに質問できます。また、会員になっているけれど忙しくて区画のお手入れができない、というときはスタッフに作業をお願いすることもできるそうです。

今回は、スタッフのお一人にお話を伺うことができました。
BLOOM FARMのオーナーさんは、近くで植木業を営んでおられます。地元に休耕地が増えていく様子を見て、何かできないかと考え、貸し農園を始めたとのこと。
スタッフの方々は、最初から農作業にすごく詳しかったわけではありません。それでも、農家さんのところに研修に行ったり、さまざまな野菜を育てて販売したり、試行錯誤を繰り返しながら続けてこられたそうです。

畑だけでなく、屋外バーベキュー場やピザ窯などもあって、子どもも大人も「食と農」を心ゆくまで楽しめる農園。働く方々の、この場所への想いが根底にあるからこそ、素晴らしい場所ができあがったのだと感じました。

「一芯二葉」でお茶の葉を摘む

今回、BLOOM FARMさんに伺った大きな目的は、お茶の話を聞くことです。
案内してくださったのは、EdiblePark茅ヶ崎メンバーのご友人である高橋浩二さん。茶コンシェルジュとしてワークショップなどを開催するだけでなく、BLOOM FARMさんの区画を借りて、自らの手でお茶を育てる「小さなお茶畑」もされています。
高橋さんにお茶畑を見せていただき、お茶摘みやお手入れなどの作業を教わりました。

お茶摘みは初体験という参加者ばかり。まず教えていただいたのが「一芯二葉(いっしんによう)」という摘み方です。枝の先端にある「芯(葉が開ききっていない状態)」と、その下の葉を2枚、一緒に摘み取ります。新茶と同じ摘み方で、まだ柔らかい葉だけを摘むのでフレッシュな味わいがするそうです。

「夏も近づく八十八夜」で始まる「茶摘み」の歌が有名なので、お茶摘みは初夏というイメージでしたが、11月になってもお茶の木は元気いっぱいです。ツヤツヤした若い葉がたくさん出ていて、摘み始めると夢中になってしまいます。楽しみながら、たくさんの葉を収穫することができました。

お茶摘みの様子

お茶摘みの様子。手で摘んでもいいし、うまく摘めなければハサミを使ってもいいそうです。(2020年11月撮影)

それから、冬に備えてお茶の木の根元をワラで覆う作業をしました。ワラを敷くことで保温性を高め、霜を防ぐことができるそうです。お茶の木が健康に育つためには、きちんと手をかけてあげることが必要なのだと知りました。

お茶の木の根元にワラを敷いたところ

ワラを敷いたところ。お茶の枝の刈り込みも終わって、スッキリした姿になりました。(2020年11月撮影)

作業後は、9月に収穫したという葉でお茶をいれていただきました。
ほのかな甘みと豊かな味わいがあって、とてもおいしかったです。自分たちでお茶の木に触れて、摘む体験をした後なので、感動も倍増でした。
普段は何気なく飲んでいるお茶ですが、実は多くの手間がかかっています。お茶の木のお世話をするところからやってみると、ありがたみがわかりますね。

「こんなおしゃれ農園を目指したい!」

この日参加したEdiblePark茅ヶ崎のメンバーに、どんなことを感じましたか?とお聞きしてみました。

「のどかな畑の風景の横にある、とても素敵な建物。作物を育てるだけでなく、そこで料理をしたりお茶を飲んだり、場合によっては仕事をすることもできる(※)。それは本当にぜいたくなことだと思います。自分の畑でもますますぜいたくな時間を過ごせるよう、夢が膨らみます」

※BLOOM FARMさんのラウンジはWi-Fiも完備されています。パソコンを持ち込めば、畑を眺めながらのテレワークもできちゃうかも?

「スタッフの方が本当に畑を愛し、楽しそうに仕事をしているのが素敵でした。やはり、我々も含め地球の力に生かされているわけで、それを謙虚に受け止めていると、あのような素敵な空間になるのだなと思いました。キラキラしていた印象です」

「おしゃれすぎて、とてもテンション上がりました。初めて畑に触れたい人、安心して特別な非日常を楽しみたい人にとっては、ぴったりですね。そして、自分たちの立ち位置をあらためて客観的に振り返る良い機会になりました。普段は当たり前に思っていますが、僕たちはちょっとワイルドすぎるのかも(笑)
藤沢や茅ヶ崎にはいろいろなスタイルで農的なことに触れられる場所がたくさんあって、自分に合った場所を選べるのは良いことですね!」

一人一人が、BLOOM FARMさんの素晴らしいところを、なんとかしてEdiblePark茅ヶ崎にも取り入れたいと思いを巡らせているようです。
やりたいことは自分たちの力で実現させるのが、EdiblePark茅ヶ崎のスタンス。もしかすると来年あたり、おしゃれ要素がどこかに加わるかもしれません。


BLOOM FARMの畑

BLOOM FARMさんの畑。奥に見える青い建物がラウンジです。(2020年11月撮影)


今回の取材にご協力いただいた、茶コンシェルジュの高橋さんのサイトはこちらから。
K.Tea’s Lab

(2021年4月追記)BLOOM FARMさんが休園されたことにより、高橋さんの「小さなお茶畑」はEdiblePark茅ヶ崎に引っ越しました。
引っ越し後のお茶畑を見てみたい方は、EdiblePark茅ヶ崎のFacebookページをご覧ください。体験会などはFacebookページで告知しています。

EdiblePark茅ヶ崎のFacebookページはこちら

EdiblePark茅ヶ崎については、こちらの記事もぜひご覧ください。
食と農を合言葉につながるコミュニティ「EdiblePark茅ヶ崎」の活動を紹介します!

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